前回の ヨーグルト編に続き、今回はヨーロッパで販売されているスポーツ食品をご紹介します。Zion Market Researchの調査(2017年)によると2016年に283.7億ドルであった世界のスポーツニュートリション市場は2022年には452.7億ドル(約5兆円)まで拡大すると予想されています。今後も市場が拡大していくと予想されるスポーツ食品、ヨーロッパではどのような商品が販売されているのでしょうか。
現地スーパーマーケット、薬局の棚を視察し、実際のトレンドを調べてきました。
(調査日:2019年12月)
プロテイン市場は年々成長しており、トレーニーだけでなくボディメイクや健康維持のために習慣的に運動をするライトスポーツ層で市場が確立されてきています。また、タンパク質が健康的な生活を営むための重要な栄養素であるという認識が進んだ結果、非運動習慣者でもプロテインの需要が高まっています。プロテインの由来原料も多様化しており、とくに植物性由来のプロテインのみを配合しているプラントベースドプロテインは存在感を増しています。
簡単にプロテインを摂取できるプロテインバーはヨーロッパでも人気があるカテゴリです。商品によってタンパク含量は10g~50gと幅広く、様々なニーズに合わせて形態やスペック、味などが展開されています。
運動の前後でエネルギー補給を目的とした製品は日本にもありますが、マラソンや自転車競技など短時間で多量にエネルギーを使用するスポーツ向けに少量サイズの濃縮された商品が展開されています。運動前/中/後など推奨摂取タイミングが製品に明示しており、それにあわせて機能性成分を調整しています。薬局のスポーツニュートリッションコーナーなどで販売されています。
日本でも定着したタンパク強化食品ですが、ヨーロッパでも飲料から軽食のクッキーまで様々な形態で存在しています。フランスの薬局では棚一面にタンパク強化食品が置かれており、グミ、チョコレート、デザート、スープ、パスタなど様々な食品が販売されていました。
欧米だけでなく日本でも地位を確立しつつある高タンパク訴求を中心に、商品形態や由来原料で差別化を図る商品が多数見受けられました。また、プロやセミプロ向けの商品コンセプトだったスポーツ食品もライトスポーツ層や非運動習慣者に向けた訴求への裾野の広がりを感じます。
>> 調査レポートの詳細は「欧州市販品調査レポート2019」でご確認ください。
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